セミナーレポート
2022.04.14
【セミナーレポート】STEAM教育オンラインセミナー(2022年2月21日実施済み)
STEAM教育オンラインセミナー 〜戸田市STEAMラボで創造力育成〜
GIGAスクール構想により公立小中学校に1人1台端末環境が整備され、新たな学びとして個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が求められています。
目次
セミナー概要
本セミナーでは、埼玉県戸田市立戸田東小中学校STEAMラボに深く携わった、5名の登壇者と一緒に、戸田東小中学校での学びの姿をもとに、これからの新たな学びについて考えていきます。
本ページでは、登壇いただきました方のお話を完結にまとめ「セミナーレポート」として掲載をしています。実際のセミナーの様子をご覧になりたい方は「STEAM教育オンラインセミナーダウンロードページ」をご確認ください。
日時 | 2022年2月21日(月) 15:30~17:15 |
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対象者 | 教育委員会関係者、学校教職員 |
申込締切 | 2022年1月20日~開催時間前まで |
会場 | ビデオ会議ツール「Zoom」で開催 |
費用 | 無料 |
戸田東小中学校STEAMラボについて
STEAM教育とは、数学的・科学的な考え方の土台を育成しながら、テクノロジーを応用し、創造的なアプローチで社会問題の解決に主体的に取り組むように指導する、教科横断的な教育です。
全国的にSTEAM教育の導入検討が進められている中、戸田市はリコージャパンを主体とした民間企業からの支援を受け、2021年の5月に全国初となるSTEAM教育の拠点「STEAMラボ」を戸田東小中学校に設置しました。
STEAMラボには高機能PCなど最新のICT環境が整備されており、児童生徒たちに創造的で高次元の学びをサポートするという目的で活用されています。リコージャパンからは大型提示装置、プログラミングソフト、3Dプリンター、ロボット」などを提供しています。
登壇者情報
本セミナーに参加いただいた5名の登壇者の方々について、ご紹介いたします。
- 中村学園大学教育学部 教授博士(情報科学)山本 朋弘氏
- 埼玉県戸田市立戸田東小学校 教務主任 清水 享氏
- 戸田市教育委員会次長 兼 教育政策室長 佐藤 尚子氏
- インテル株式会社 教育事業推進担当部長 竹元 賢治氏
- 株式会社アバロンテクノロジーズ 篠崎 公二氏
本セミナーでは山本氏がファシリテーターとして、そのほか登壇者の4名にお話を伺っていく進行となりました。清水氏、篠崎氏、佐藤氏、竹元氏の順に埼玉県戸田市立戸田東小中学校STEAMラボにて取り組んだ内容について、それぞれお話をしていただきました。
①埼玉県戸田市戸田東小学校教務主任:清水氏
清水 享氏 平成19年4月に新任で戸田市立戸田東小学校に着任。平成24年に草加市公立小学校に転任、平成29年4月に再び戸田東小学校に赴任し、4年間担任を務め、令和3年度より教務主任として勤務。校内のDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトのプロジェクトマネージャーとして、GIGAスクールを推進しています。 |
戸田東小中学校では、STEAMラボ設置以前からPBL学習が進められていましたが、予算の関係で機材を揃えることができなかったため、生徒たちの可能性が制限されてしまっていました。
リコージャパンを主体とした民間企業からの支援を受け、様々なICT機器を取り揃えたSTEAMラボを設置した結果、子どもたちの可能性・できることの範囲が大きく広がりました。多くの選択肢の中から、自由に自分の興味関心に沿った取り組みができることから、生徒たちがより主体的に学ぶことを可能にしています。
より具体的に、導入した機材、成果物の変化、生徒や先生たちの意識の変化について知りたい方は「STEAM教育オンラインセミナーダウンロードページ」より、セミナー当日の様子を動画でご覧ください。
②株式会社アバロンテクノロジーズ:篠崎氏
篠崎 公二氏
(株式会社アバロンテクノロジーズ)
3Dプリンターやプログラミングソフトはプロフェッショナル向けのものが多い中、アバロンテクノロジーズでは、子ども向けの教育ソフト「作ってみよう」や「動かしてみよう」を開発しました。「作ってみよう」は3Dプリンターの使い方を学べ、「動かしてみよう」は実際にロボットカーに命令を出して動かして、プログラミングを学ぶことができます。
「作ってみよう」も「動かしてみよう」も誰にでもわかるように作られているため、知識がない生徒や先生も、徐々に理解を深めていくことができます。そのほか、篠崎氏からは、ICT機器に触れることで高めることができるスキルの説明や、ソフト内の練習問題の実演をしていただきました。当日の様子は「STEAM教育オンラインセミナーダウンロードページ」よりご覧ください。
③戸田市教育委員会次長兼 教育政策室長:佐藤氏
佐藤 尚子氏 平成19年に文部科学省入省後、初等中等教育、社会教育、文部科学省の施策のEBPM (Evidence-based Policy Making) の推進等に携わり、令和元年8月より、戸田市教育委員会に出向、現職に至ります。GIGAスクール構想の推進とともに、教室を科学することを通じた授業改善や個別最適な学びの実現に向けて取り組んでいます。 |
戸田市教育委員会では、21世紀型スキル(AI活用能力、コミュニケーション能力、情報リテラシーなど次世代を担う人材が身につけるべき能力)を身につけた子どもたちの育成を目指しています。そのために、ICT機器の導入やSTEAM教育・PBL学習は非常に重要ですが、適切な段階を踏んで取り組む必要があります。
本セミナーでは、STEAMの視点を取り入れるまでのステップを戸田東小中学校の取り組みに沿って、詳しく説明いただきました。また、産官学との連携などステップを進めるうえで重要であったことについても解説いただいています。当日の様子は「STEAM教育オンラインセミナーダウンロードページ」よりご覧ください。
④インテル株式会社教育事業推進担当部長:竹元氏
竹元 賢治氏 インテル株式会社で教育事業推進を担当。全国の自治体教育委員会、学校、教育機関へのICT教育推進のため、GIGAスクール構想や1人1台端末環境の導入推進や、児童・生徒の21世紀型スキル育成ならびに先進テクノロジーを活用した探究課題解決型学習などSTEAM教育・環境導入になど次世代教育実現向けた様々な協力支援を行っています。 |
インテル株式会社は、リコージャパン株式会社とアドビ株式会社と協力し、戸田東小学校中学校にSTEAMラボを提供したうえで、STEAMラボを活用するための2つの支援を行いました。
1つ目が「intel Teach Program」という教員研修プログラムです。
先進テクノロジーを課題解決の手段として活用した授業を先生たちが設計できるように、子どもたちが自ら課題を発見して解決を行う「PBL学習」の理解を深めました。
2つ目が「intel Skills for inovation」というカリキュラム作成の支援です。
全世界約70の小中高のカリキュラムの中から、日本でも使えそうなものをピックアップしています。学校と相談し、その地域向けにローカライズして取り入れることで、カリキュラム作成を支援します。
戸田東小学校中学校のSTEAMラボの完成から活用までをサポートした企業として、どのような支援を行ったのか具体的にお話いただきました。詳細は「STEAM教育オンラインセミナーダウンロードページ」より当日の様子をご覧ください。
STEAM教育オンラインセミナー 〜戸田市STEAMラボで創造力育成〜
GIGAスクール構想により公立小中学校に1人1台端末環境が整備され、新たな学びとして個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が求められています。