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事例

2022.05.16

「SDGsワークショップ」で持続可能な社会づくりの担い手を育てる

目次

持続可能な社会づくりの担い手を育てる

文化学園長野中学・高等学校様では、中学1年生24名を対象にSDGsの理解を深めるために「総合的な学習の時間」の授業の中で「⽇本科学未来館SDGsワークショップ」(現在は募集終了しております)を開催しました。
本記事では、「⽇本科学未来館SDGsワークショップをどのような考えで開催したのか、またどのような学びにつながったのか」について、文化学園長野中学・高等学校の教員である髙井先生と長田先生にお話を伺いました。

文化学園長野中学・高等学校について

文化学園長野中学・高等学校様は長野県長野市に所在する、中高一貫の私立中学・高等学校です。知識や技能の習得だけでなく、自ら思考・判断して、行動できる「21世紀型能力」を育む教育を実践しています。
その一環として、世界に視野を広げた「グローバル教育」を行っています。グローバル教育では、言語を習得するだけでなく、自国や他国の地域の伝統や文化について理解を深め、世界規模でものごとを考える力を育成してきました。平成29年には、これまでの取り組みが評価されて「ユネスコスクール」(ユネスコの理念に沿った取組みを継続的に実施している学校)に正式加盟しています。

教職員に向けた「リコーグループのSDGs実践セミナー」を開催

「⽇本科学未来館SDGsワークショップ」を開催するきっかけとなったのは、2021年8月に校内研修として開催された教職員向けの「リコーグループのSDGs実践事例セミナー」でした。

「民間企業のSDGsへの取り組みを知って、教育現場での取り組みにつなげるヒントを得る」ことを目的に開催されたこのセミナーでは、リコージャパンが目指す「事業を通じたSDGs達成への貢献」や、SDGsの普及活動として小・中学校や保育園で開催している「出前SDGs教室」などをご紹介し、ご参加いただいた先生方から高い評価を頂きました。

セミナー実施後、リコージャパンから「日本科学未来館SDGsワークショップ」(現在は募集終了しております)についての情報提供を行いました。折しもコロナ禍で、フィールドワークの機会が減っていたこともあり、髙井先生はこのプログラムを授業に取り入れることで、生徒たちに「体験」してもらうことが出来るのではないか、と考えられました。

「生徒たちの興味関心に沿った課題を見つける取り組みをしたいが、現在の状況だと、実際に生徒たちに体験してもらうことは難しく、「どのような学びで代替すればよいか?」という課題がありました。座学で知識を教えることはできますが、協働学習の中で自分ごととして課題を認識して、課題解決に向けて取り組むという体験が学習において非常に大事です。このプログラムであればこの課題を解決できると思い、総合的な学習の授業に取り入れたいと考えました。」(髙井先生)

「総合的な学習の時間」の授業で「SDGsワークショップ」を開催

SDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」の概要

※現在は募集を終了しております

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2021年12月に、日本科学未来館とリコージャパンの共同ワークショップ(SDGsワークショップ「気候変動から世界を守れ!」)を実施しました。

このワークショップはSDGsの17の目標の1つである「気候変動に具体的な対策を」をテーマにしたボードゲームを用いた実践型のプログラムです。

参加生徒が国ごとのチームに分かれ、それぞれが国を任された代表となります。世界では気候変動による危機が予想されており、各国は危機へ対処するため、省庁への予算配分などを話し合う必要があります。
国内の対応に限らず、国外への対応も必要となります。国連からの招集がかかった際には、代表者を国連へ派遣し、条約や新しい技術開発について参加の有無や具体的な取り組み、そしてその費用はどの国がどれだけ払うかなどを話し合い、危機の被害を最小限に食い止めなくてはなりません。

生徒たちはそれぞれの意見を発表し合う中で、お互いの意見の相違に触れ、課題解決における対話の重要性を学ぶことができます。

授業に「SDGsワークショップ」を取り入れた結果

生徒も先生もSDGsの理解が深まった

ワークショップに参加した生徒たちは「気候変動」という課題を自分ごととして認識し、同じチームメンバーや他チームと解決に取り組むことができたと言います。お互いに協力し、不足している部分は補い合うことで、問題を解決へと導いたことは、生徒たちにとって非常に印象深い経験となったようです。また、「自分たちが将来どのような世界に暮らしたいか」「そのために何が出来るか」という観点から、その他のSDGsの項目についても考えを深めることが出来ました。

今回のワークショップを通して、生徒だけでなく、先生方もSDGsに関する理解が深まりました。
生徒たちを適切に指導するためには先生方自身のSDGsに対する理解を深める必要があります。そのため、生徒も先生も関係なく参加者全員がSDGsを学べるプログラムであったことは、先生方にとってもプラスになりました。

生徒同士が教え合い、学び合った

SDGsワークショップは、国ごとのチームに分かれて話し合いが進められます。自国や他国の生徒たちの意見を聞き、自分の意見を発信する過程で「協働的に学ぶ」ことができています。

「ゲームの中でグループの1名が国の代表として国際会議に出席し、意見を発表する場面があります。生徒の多くは同じチームのメンバーのサポートを求め、意見を交換した上で自分の主張を整理して発言しました。さらに他国の立場としての意見にも耳を傾け、自分とは別の視点を知ることで、子どもたち同士で学び合っていました。」(髙井先生)
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作り込まれたプログラムと充実したサポートにより先生の負担を軽減

授業でSDGsワークショップを行うにあたって、困ったことはなくスムーズに進行することができたと髙井先生は語ります。その主な要因として「ワークショップのプログラムが作り込まれていたこと」と「リコージャパンや科学未来館のサポートがあったこと」が大きかったそうです。

生徒向けのSDGsワークショップのプログラムは、進行方法がシンプルで、当日参加した先生が進め方に困ることは基本的にありません。また、ルールが簡単であり資料などに使用している言葉も易しいため、生徒たちへの事前学習は必要ありません。
一部、ゲーム内で使用するお金やスライドなど準備が必要になるものがありますが、お客様をよく知るリコージャパンのサポートにより、先生方は生徒たちの指導や観察に時間をかけることが出来たといいます。

文化学園長野中学・高等学校の今後の展望

文化学園長野中学・高等学校では、今後も日本科学未来館やリコージャパンと合同でSDGsワークショップを開催していきたいと考えています。

髙井先生はリコージャパンや日本科学未来館のサポートがあったことや、先生以外の外部のスタッフが進行・サポートすることで、生徒たちが緊張感を持って取り組めたことに大きな価値を感じています。

「同じワークショップを実施した他校と学んだことを発表し合える取り組みを行うことができれば、さらに学びが広がると考えています。ワークショップ内での学びの内容をもとに、他校生徒と交流することで、自分たちでは気づけなかった新たな視点を学ぶことができるのではないでしょうか」(長田先生)

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